小説読むのが初心者という方でも楽しめるのが代表作『謎解きはディナーのあとで』で有名な東川篤哉さんのミステリー作品。特徴としてはコメディ要素を取り入れ飽きさせないストーリーで人気です。
『謎解きはディナーのあとで』はショートストーリーで構成された作品で物足りなさを感じる方もいるかもしれません。そこで読み応えのある東川ミステリーを紹介したいと思います。
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烏賊川市シリーズ
烏賊川市を舞台に繰り広げられる作品で私は『密室の鍵貸します』を読みました。簡単に内容を紹介すると
ある日突然彼女と別れた主人公はサークルの元先輩(社会人)の方の家で飲みながら映画鑑賞。その時彼女は自宅のマンションで殺害され転落。その上飲んでいた元先輩もバスルームで死亡。
先輩のアパートのドアには鍵がかけられ正に密室。中にいるのは自分だけというとんでも無い展開から元彼女・元先輩の死について解明していくストーリーです。
非常にテンポよく話が進んでいくのと所々に用意された伏線。結末の意外性と東川ワールドと言えるコメディ感であっという間に読みきれる作品でした。
他にもこんな作品があります。
- 密室に向かって撃て!
- 完全犯罪に猫は何匹必要か?
- 交換殺人には向かない夜
- ここに死体を捨てないでください!
- はやく名探偵になりたい(短篇集)
- 私の嫌いな探偵(短篇集)
鯉ヶ窪学園探偵部シリーズ
次は鯉ヶ窪学園探偵部シリーズ。探偵部の問題児?三人組が事件を解決していくストーリーなんですが私はこのシリーズが一番好きかも。このシリーズは全部読んでいるのですが、部長のおっちょこちょいな感じが堪らない作品です。写真で掲載している『殺意は必ず三度ある』を簡単に紹介すると
万年1回戦敗退の鯉ヶ窪学園野球部とそのライバル校の練習試合中に死体が発見されます。その死体はなんと鯉ヶ窪学園野球部の監督。野球部員やライバル校の理事長を巻き込みながら真相に近づいていく探偵部三人組。結末とトリックも十分楽しめます。
他にもこんな作品があります。
- 学ばない探偵たちの学園
- 殺意は必ず三度ある
- 放課後はミステリーとともに(短篇集)
- 探偵部への挑戦状 放課後はミステリーとともに2(短篇集)
まとめ 長編の方が面白い
東川篤哉さんの作品はどれも究極のトリックというよりもなるほどといった想像出来やすいものであり。その為の伏線も用意されているのだが上記2作品は主人公にかき乱される感じが逆に面白いです。短編でハッと感じるものよりも人間のコミカルな描写が上手な方なので長編のほうが作品に気持ちが入りやすい気がします。
『謎解きはディナーのあとで』が好きな方は是非上記のシリーズも読んでみてはいかがでしょうか。因みにAmazonのリンクを掲載していますが近くのBookOffなんかで購入したほうが間違いなく安いですし在庫も多いと思います。