海外に旅行や出張で現地からの連絡はやはりスマホを使ったSNSがメインになると思います。ただ普段日本で使っているスマホは海外でそのまま使っていいのでしょうか? 実際何も知らずに帰国後普段よりも高額な請求がキャリから送られてくる可能性もあります。
因みに私は妻がインドネシア人で数年おきにインドネシアに約1ヶ月滞在していますが、高額請求が来たことはありません。この記事では海外パケットの高額請求とその対策や海外を楽しむ為の事前準備として方法をまとめてみます。
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海外のスマホ使用で高額請求になる理由『パケ死』
最近では数年前に比べてとんでもない金額の請求が来ることはまずなくなりました。それは海外でも無料Wi-fiが使える場所が増えてきているという事とそもそものキャリアの海外パケット定額サービスに切り替わるからです。それでも滞在期間にもよりますが数万円になることもあります。
海外でのパケット使用の主な原因がSNSですよね。当然普通に電話をかける方なんていないでしょうし、LINE・SkypeやiPhoneならFaceTimeを使えばLTE国際ローミングなんて1分数百円にもなる電話代を払う必要がなくなります。しかしこれもWi−fi環境があればこそなんです。
海外でのデータ通信が高額になっている例の記事
帰国後しばらくして、何気なくケータイの料金明細を見た時のことだ。スマホ上でチェックしていると、いつもと比べ、金額が異様に高いことに気付いた。何だ? 何が起きた!? 慌てて利用内訳を開くと、通信料がやけに高額になっている。
いつもの利用料金以外に、「WWGパケット通信料(海外パケホ)」なる項目で11880円も請求されていたのである。
引用元:ロケットニュース24
この記事の最後にデータローミングの設定確認方法を書いておきますが、このような経験をしている方は結構多いようです。では海外への渡航準備として快適にスマホを使うためにWi-fiをどのように用意するかをまとめてみます。
海外でWi-Fiを利用する準備と方法
海外旅行であればツアーなんかだとホテルでの宿泊になりますし、大抵のホテルは無線LAN環境が整っているのでホテル内はWi-fiの心配をする必要はないと思います。(恐ろしくスピードの遅いホテルもあるのが現状)
ただビーチやショッピング、テーマパークでどんどんスマホが使えるかとなるとWi-fiが使えない場合も当然あります。こういった時の為に事前準備として自分でWi-fiを用意するもしくは通信環境を最適化する方法について詳しく解説します。
キャリアの海外ローミングサービスを使う
docomo・au・softbankは海外でのパケット使用に1日あたりの定額制サービスを導入しています。
実際価格を見てみると決して安くはないですよね。ただこの1日2980円は51,200円以上のパケット金額に相当するようなので設定していないと怖いですよね。但しこの海外パケット定額ですが、海外の通信事業者の中でも定額対象事業者の通信網でないといけないようなので、キャリアを使っている方でこの方法を取りたいという方は必ず各キャリアのホームページでチェックしておきましょう。
方法としては一番簡単なのがこの方法です。
海外で使えるWi-fi端末をレンタルする
次の方法は海外で使えるWi-fiの端末をレンタルして海外に持っていくという方法です。実際にどのようにしてレンタルするのか、またレンタルの料金比較等をまとめてみます。
wi-fi端末の受け取り・返却方法について
Wi-fi端末をレンタルした場合の受け取り・返却は出国時間等便の時間帯・そして出発する空港によって条件は変わってきます。
基本的にはレンタル端末の受け渡しは各国際空港で出国ゲートのあるフロアに設置されています。また帰国時には入国ゲートのある階のフロアに設置されていくるので、出国前に空港で借りて帰国後に空港で返すだけの手間で大丈夫です。
但し朝早くの便や地方空港から海外に出国する場合はサービスデスクが閉まっていたり、サービスデスクがない場合もあります。その時はレンタル会社の予約時に項目があるので、前もって自宅に郵送で送ってもらうようにしましょう。郵送で送ってもらった場合は返却も郵送になります。また送ってもらった日から送り返す日までのレンタル料も勿論加算されるのを覚えておきましょう。
Wi-fi端末レンタルのキャンセル
端末のレンタルを申し込んだ後、キャンセルする場合出発間近出ない場合はキャンセル料はかかりません。
しかし前日のキャンセル等はキャンセル料が発生するので気をつけましょう。受け取りを忘れた場合も同様にキャンセル扱いになります。
※キャンセル料は後日クレジットカード等から引き落としになります。
wi-fiレンタル会社の選び方・基準
海外で使えるwi-fiのレンタル会社はスマホへの移り変わりと共に増えています。
また何を基準でwi-fiレンタル会社を選べばいいのかと言うと
- 渡航先の通信量が最安値
- 渡航先の電波状況
- 端末の受け渡し方法
会社によってアジア圏に強い会社とアメリカ・ヨーロッパといった特徴があるので、渡航先の1日辺りの通信料を考えましょう。また通信料は一つの国を訪れる場合と周遊といった2カ国以上回る場合で変わってくるのでそこも注意が必要になります。
これが一番重要ですが、基本端末自体は特に大きくは変わらないと思います。渡航先の電波が3GなのかLTEなのかも知っておくとより便利です。またHOTEL内で無線LANが利用できるのか有線しかないのかでもwi-fiをレンタルするべきかの重要な事項であると言えるでしょう。
最後に料金や電波状況が同じであればスムーズにレンタルできるかどうかが最後の基準になります。成田・関西といった国際空港は勿論各社対応していますが、中国・韓国等に出かける場合地方の空港でも受け渡しが可能かなど自分の渡航にあった借り入れ・返却が出来るかも合わせてチェックしましょう。
人気レンタルサービスの料金比較
アジア・ヨーロッパ・アメリカ方面の人気の旅行先別にWi-fiレンタル会社別の料金を2つの人気wi-fiレンタル会社で比較します。自分の渡航先に合わせてお安いものを選ぶのに役立てて下さい。
- 渡航日数5日間での基本オプションパックを含めたプランでの金額
- 1国でのプラン(2国に渡る場合は周遊プラン)
- 空港での受け渡し
- 通信環境・状態は大差ない
アジアでの料金比較
グローバルwi-fi | グローバルDATA | |
---|---|---|
韓国 | 5975円 | 5875円 |
香港 | 5975円 | 5875円 |
台湾 | 4975円 | 5875円 |
中国 | 5475円 | 5875円 |
フィリピン | 5975円 | 5875円 |
マレーシア | 5975円 | 5875円 |
インドネシア | 4525円 | 7525円 |
シンガポール | 5975円 | 7525円 |
タイ | 5975円 | 5875円 |
ベトナム | 4525円 | 7525円 |
カンボジア | 7475円 | 7525円 |
マカオ | 7475円 | 7525円 |
オーストラリア | 7475円 | 7525円 |
ニュージーランド | 7475円 | 7525円 |
ヨーロッパでの料金比較
グローバルwi-fi | グローバルDATA | |
---|---|---|
イギリス | 5975円 | 7525円 |
イタリア | 7475円 | 7525円 |
ドイツ | 7025円 | 7525円 |
フランス | 7025円 | 7525円 |
スペイン | 7475円 | 8500円 |
スウェーデン | 8975円 | 8500円 |
オランダ | 8975円 | 8500円 |
スイス | 8975円 | 8500円 |
ベルギー | 8975円 | 8500円 |
ロシア | 7025円 | 8500円 |
アメリカ近辺での料金比較
グローバルwi-fi | グローバルDATA | |
---|---|---|
アメリカ | 7025円 | 7525円 |
アラスカ | 7475円 | 7525円 |
カナダ | 7025円 | 7525円 |
グアム | 7475円 | 7525円 |
ハワイ | 7475円 | 7525円 |
メキシコ | 11475円 | 8500円 |
ブラジル | 8975円 | 8500円 |
アルゼンチン | 8975円 | 8500円 |
※基本オプションパック
- 予備バッテリー充電器付き
- 安心補償(盗難・紛失・破損100%補償)
オプションにより金額は勿論変わってきますが、基本的な使用で計算すると上記のような金額になると思います。
季節や時期によっても金額は変わる場合がありますので、渡航前に各サイトで確認して下さい。
SIMフリー端末なら海外SIMの購入
iPhoneでも6S以降の端末であればSIMロック解除を行うことが出来るのと、iPhone8シリーズは直ぐにSIMロック解除ができると話題になっていますね。
SIMロックを解除することで海外で販売されているSIMカードを挿入し現地の通信網で使用することが出来ます。但し勿論手動でのネット接続用のAPNの設定やSIMロックを解除する手続き等面倒な事も多くやらなくてはいけません。
そして海外で購入するSIMカードはプリペイドタイプのSIMカードになります。SIMを購入する煩わしさと旅行前に疲れてしまいそうですね。ただ海外出張の場合はSIMフリー端末を使うのが一番現実的です。
長期滞在ならWi−fi端末の購入
Wi-fi端末のレンタルにせよキャリアの海外パケ放題にせよ、あまりにも長期になると費用は物凄くかかります。私は1度インドネシアを訪れると1ヶ月近く滞在するのでSIMフリーのWi−fi端末を購入しました。
私と同じものは売り切れでした。
因みに私は現地で購入したのですが、日本円で8000円程度でSIMと合わせても1万円しない。長期滞在ならレンタルよりも購入の方がお得です。
因みにこの方法なら初期投資として約1万円の端末代が必要ですが、現地でSIMを購入(数千円)事で他に費用はかかりません。また次回の海外でも使えるのは勿論のこと国内でもSIMを入れ替えることで利用可能です。
他にSIMフリー端末を入手する方法としてAppleでiPhoneを購入するという方法。しかしこれは普段キャリアの端末を使っているなら現実的ではないですね。ロック解除とほぼ変わりがありません。そこで!端末の購入と海外利用料をデータ制限毎にした『グローカルネット』というサービスがあります。
このサービスSIMフリーWi-fi端末を購入するわけですが、SIMカードというのが必要なくて、日本でもデータ量に応じた定額プランで、海外でも300MBを800円/日〜で利用することが出来ます。
忘れてはいけないiPhoneの設定
モバイルデータ通信OFF→データローミングOFF
飛行機に乗った時点でモバイルデータ通信OFFにしておくと現地に到着した際に勝手にデータ通信を行う事もないでしょう。またモバイルデータ通信OFFにすると自動でデータローミングOFFになると思いますが確認しておきましょう。
またもっと簡単な方法としてはコントロールセンターの『機内モード』をONにすると音声通話・データ通信・Wi-fi・bluetoothがOFFになるので、その後Wi-fiをONにすればOKです。
まとめ
海外での滞在期間や渡航先・宿泊場所によって適した方法は違うと思います。自分にとって一番安くすませられる方法は自分でしか見つけることは出来ません。
ただ適当にやっちゃうと凄く勿体無いのが海外の通信料なので、海外渡航の予定のある方は滞在時のスマホ利用をどうするかも旅行準備としてやる必要がありますね。