だんじり子供歌舞伎は白鳥神社春祭りで毎年行われている伝統行事。温かい春の陽気につつまれた中で行われる子供達の精一杯の演技を撮影してきました。
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だんじり子供歌舞伎とは
伝統芸能を復活させ残していきたいという思いから『東かがわだんじり子供歌舞伎保存会』主催で毎年白鳥神社春祭りで公演(2回)が行われています。
子供の歌舞伎?というと馴染みがない方が多いと思いますが、見てみるとかなり本格的な演目でした。
傾城阿波乃鳴門 あらすじ
舞台は大阪、弘法大師の命日に尼の妙林・妙珍そして講中仲間のお弓が訪れた先に生き別れの両親を探すお鶴がやって来ます。
お鶴の話を聞くうちにお弓は自分の生き別れの子供だと気付くが事情がありそのことを隠します。お弓は涙ながらお鶴に宿代をもたせ国へ帰しますが耐えきれずお鶴を追ってしまう。
実際このあらすじを先に聞いた時に、これ子供には難しいだろうと保護者の方に言ってしまったのですが子供達の演技を見て脱帽しました。
公演 レポート
花道から舞台へ向かう子供演者、思ったよりも皆堂々としていたように思います。
長いセリフもしっかりと覚えピンマイクでしっかり聞き取れます。一番小さな子供はまだ幼稚園なんですよ!
こちらがお弓。少し不安げな表情も子供らしくていいですね。ただこの後の演技には引き込まれました。
お鶴の一人旅の事情を聞き出し、お弓が自分の子供だと気付くシーン
自分の子供と気づきながらも、グッとこらえて国へ帰そうとします。
演者の皆さんは一度も失敗すること無く、難しいセリフをしっかりと覚え頑張っていました。聞くところによると1月から土日は休みなしで練習を頑張ってきたそうです。
公演初日はしっかりと練習の成果が出ていたのではないでしょうか。少なからず訪れていた観覧者の心を引き付け癒やす公演でした。
おまけ
朝8時半より子供達は集まり化粧・着付けを行っていました。準備時は少し不安そうな表情の子も多かったのですが、舞台にあがると堂々と演技ができていました。
また多くの保護者の皆さんやスタッフの方々も朝早くから準備・サポートは大変だったと思います。
因みにこのだんじり子供歌舞伎は5月初旬の白鳥神社春祭りで見られます。